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2学期も後半に入り何とか苦手なEndocrinology(内分泌学)も無事パスし、残りの科目も最後の追い込みに入った。テコンドーを始めてから毎朝健康のため車を乗るのをやめ大学まで約13分の距離を歩くようにした。
ある日の朝、アパートを出て通りに出ようとしたら、通りの角に1人の少年が立っていた。どうもSchool
Busを待っているようであった。そこで「Hi!」と声をかけた、すると怪訝そうに私の顔見た。いつもの習性で誰でも声をかけることにしていた。
翌朝、またこの少年(Elementary Boy・小学生)に出会うと思い、りんごを2つ用意した。1つは自分で、もう1つはその少年にあげようと考えていた。そして、彼に「Hi!」と声をかけて1個のりんごを差し出した。するとその少年は「No
Thank You」とあっけなく拒否した。何故受け取ってくれないのだろうと不思議に思いながらその場を通り過ぎた。
翌朝、同じようにまたりんごをすすめたがきっぱりと断られた。そこで私も翌朝も同様にした。(しつこい性格かな?)なぜなら渡米して現地の子供たちと接する機会が非常に少なく子供の英語を勉強したいせいもあったからだ。そして3日目の朝再度その少年に「Good
morning!」と大きな声をかけた。そうしたら、なんとその少年が「Good Morning !」と笑って私に挨拶してくれた。そこで再度りんごを差し出すと少年は「Thank
You」といって嬉しそうに受け取ってくれた。そして、その少年が私に「あなたは空手をやっているんですか?」とつぶらな目で問いかけてきた。何で聞くのかと問い返すと、彼は夕方スクールバスで帰ってくるときあなたはいつも空手着を着てアパートの庭で練習しているのが見えたからと言った。そこで私は「じゃ〜あ今日も練習するから見にくる?」と誘った。すると彼は「友達連れて行っていい?」と尋ねてきたので「Of
Course!」と答えた。
その日の夕方遅く彼たち4人で私の部屋を訪れた。そこで日本から送ってきたお煎餅をご馳走したら4人の子供たちは嬉しそうに食べていた。その少年の名は「John」といい小学3年生だった。何故2日間りんごを受け取ってくれなかったのと尋ねた。するとジョン君は自分はりんごを食べたかったがお母さんがに絶対他人から貰った物を受け取るものではありませんよと常日ごろから言われていたと言うのだ。しかしお兄さんの優しい笑顔をと明るい声に安心感を感じたとお母さんに打ち明けたら「だったらきっといい人でしょうからいいですょ」といってくれたのでお兄さんのりんごを受け取ることにしたと話してくれた。アメリカは日本以上に犯罪が多いため厳しいようである。
この出来事があってからジョンとのコミュケーションが深くなり、週末になると私のもとに遊びに来るようになった。ジョンとの出会いは、私の毎日の勉強の疲れを取り、子供の英語をマスターするのに大きな力となった。のちに大学のクリニックの外来患者として来てくれ、また自分の家族やたくさんの友人も患者として来院してくれた。
それがドクターとして子供の治療をより興味を持つきっかけになった事は言うまでもない。
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