中島カイロプラクティックセンター

自然医療

Dr.中島 回想録

■ Dr.中島 回想録 アメリカ編22

No.22


ある人間たちの行為から学んだもの

Junior I も終わり、次のJunior II に入るまで期間が2週間くらいあり、のんびりと分からないところの勉強をしようと考えていたら、大学のRegistarのMr. Marvin Conway(日本の留学生に親切に面倒を見てくれる学事課の長)から電話が入り、日本から団体で訪問客があるからBooneにもぜひ手伝って欲しいと要請があり、休み中だったけれど大学へ行った。

Mr. Conwayのオフィスに顔を出したら、彼の秘書がすぐ学長室に行くように言われた。本部3階にある学長室の前には日本人の団体らしき人たちが大勢いた。その中にはPalmer大学の初の日本人留学生であったDr.塩川がいた。彼が主宰する協会の会員20数名を引率してきたようだ。そこで後輩である私に大学構内を案内して欲しいということであった。そこで、私ともう1名の日本人留学生で10数名ずつ分かれたグループをガイドした。私の受け持った日本のカイロプラクターたちはどうも長年開業して熟練しているらしく、テクニックなどカイロプラクティック用語に詳しかった。ただ、内容を知らないで用語だけマスターしているらしく私が説明しても何かと茶々を入れる先生が多く、ボランティアでお手伝いをしている私にとってはちょっと不愉快だった。案内も最後に入りRoentgenologyの部屋でカイロプラクティック独特のフルスパイン(背骨全体)のフィルムを説明していたところ、1人の先生が「こんなぼけたような写真じゃしょうがないよ!もっと大学ではいいレントゲンを撮れないのか?」と私に質問ではなく要求してきた。そこで私は「このレントゲンの写真でいいんですよ」と答えた。すると「なぜだ」と言ったので「カイロプラクティックのレントゲンは鮮鋭度をあまり重要視しない。どちらかというと黒化度やコントラストが良ければ十分分析できるんですよ」と答えた。すると私に質問した彼が私に食って掛かってきた。なんと礼儀の知らない人たちの集まりだなあと呆れ果てた。やはり医療者足る者、例え知識がある人間であっても新しいことや本物であるものを学ぶときは若輩者であっても素直に聞く耳を持つことが大切であるし、それに対する礼節も必要であるということがこのときはっきり分かった。卒業して日本に帰って開業したら、先人の言うことに耳を傾けそれを肥やしに自分を磨き、患者さんの目線で治療できる人間になりたいなあと少なからず思ったものである。この先は次回に持ち越すことにする。


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