|
かけがえのない経験(2)
〜アメリカ人に教えられたこと〜
「誰かな」と思ったが、大学での出来事にふてくされていたので最初は返事もしなかった。するとノックの主はなんとオーナーであるMr
& Mrs. Schultzであった。「BOONE OPEN THE DOOR!」と強く言われ、しぶしぶドアを開けた。するとオーナー夫婦が怖い顔をして私を睨み付けた。そして部屋を見回して私に「何で壁を殴って穴を開けたのか理由を言いなさい!」と言ったので、大学であったことを全て話した。するとMrs.Schultzが「壁を殴ってすっきりしたのか?あなたの気持ちはそれで晴れたのか?」と言ったので、私は即座に「気持ちが晴れた」と答えた。すると彼女は「あなたの気持ちがそれで晴れたのならいいことだ。壁は修理すればいいのだから」とおっしゃってくれた。そのとき初めてとんでもないことをしたと気付いて土下座して謝った。オーナー夫婦は「いいんだよ、外国で勉強するということはいろんなことが起きて当然なんだから」と私をなだめてくれた。なんと良いオーナーに出会ったのかと改めて感謝した。私のことをいい人だと思って庭付きのハウスに移して、こんなことをしでかしたのに怒ったり、追い出したりしないアメリカ人に初めて出会った。国は違えども心から分かり合える人たちに出会えたことで、私の外国人に対する認識が変わった。良いことは続くもので、翌日私の親友David
Underwoodが私のところに来て、「BOONE パートナーは私がなるから心配要らない。決まっていたパートナーには新しいパートナーを探してあげたよ。だから明日から授業に出てこいよ」と言ってくれた。なんていい奴だと涙が出てきた。やはり持つべきものは友だと、改めて思った。
|