中島カイロプラクティックセンター

自然医療

Dr.中島 回想録

■ Dr.中島 回想録 アメリカ編43

No.43


猫も人間と同じ

Junior IIIの学期も無事に終わり、次の学期まで一週間くらい休みができた。普段できないことをのんびりやろうと考えていたら、親友のTim脇山(Palmer大生)より電話が入り、「旅行に行くので、愛猫を残せない。Boone、悪いけど旅行中、彼女を預かってくれないか」と頼み込まれ。「今回はどこも出掛けないから、預かっていいよ」と答えた。

それから程なくTimと奥さんのLindaがシャム猫のAres(アーリーズ)ちゃんを連れてきた。Aresとはギリシャ神話に出てくる“争いの神”の名前である。とにかくこの猫はかんしゃく持ちであったことから、この名前にしたそうだ。「この猫はちょっと最初は慣れないけど、徐々に 懐いてくるので心配ない。それとキャットフードとミルクを置いていくからお願いする。特に粉ミルクは薄いと飲まないので気をつけてやってくれ」と言って、私のアパートに置いていった。

その夜、テレビを居間で見ていたらなぜかAresが私の膝の上にのってきた。「なんだ、まんざら気難しい猫じゃないんだ」と思い、撫でてやろうと手を出したら、いきなり引っ掻かれた。翌日、大学から帰って勉強していたらAresが鳴いたので、どうしたのかと見に行ったら、「ドアを開けろ」と私に顔を振って指示した。そこで開けてやったら喜んで表に遊びに行った。夜、食事時になったらドアの外で鳴いていたので、ドアを開けてやると堂々と入ってきた。

この夜、キャットフードとミルクを作って出したところ、キャットフードは食べたがミルクは一口舐めて、ふんっと首を振った。どうもミルクが薄くてお気に召さなかったようだ。しかしミルクも少なくなっていたので、ケチって薄く出さざるを得なかった。三日目もドアを開けろと同じしぐさをしたが、私は無視していた。

さすが四日目には頭にきて、首根っこを捕まえて私のベッドのほうに放り投げた。ただし引っかかれたくないので軍手をして。そして英語でAresに30分以上説教した。途中逃げようとしたので、平手でパシンとはたいた。「お前は居候でご主人様ではない。私の言うことを聞かないと表に放り投げるぞ」と半ば脅迫気味に言った。Aresはじっと私の顔睨みつけていた。
すると翌朝どうしたことか、わたしの腕の中に丸まって寝ているのには驚いた。また、目覚ましをかけても起きない寝坊助の私を起こしてくれるようになった。動物もきちっと言い聞かせればご主人様の言うことを忠実に守ってくれるということを今回のことで分かった。


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