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留学の友の死(1)
私がPalmer大学に入学して一学期を終えた頃、新しく入ってきたのがTim脇山である。彼は佐賀県出身でアメリカにはすでに私より一年半くらい前から住んでおり、語学も堪能でここでの生活に慣れ、奥さんもアメリカ人であった。彼は日本の松下電器(現・パナソニック)の現地法人に勤め、主に家電の修理を専門としていた。
私と彼との出会いは奥さんであるLindaが私が通っていたT'aekwon-do(テコンドー)の生徒であったため、Mr.
Chung Eun Kimを通じて紹介されたのが縁である。Lindaのご主人が日本人のTimであった。そのためこの夫婦とのつながりが強くなり、お互いに行き来するようになった。私もまだ留学して間もないため、アメリカの風習が分からずTim&Lindaに助けられることが多かった。そのため留学中はまるで兄弟のような付き合いをしてもらった。どこに行くにも何かをやるにしてもいろいろと助けてくれたり、アドバイスをしてくれた。お互いいい親友であり、いい意味でのライバルであった。
卒業してからも、電話で患者さんのことなど相談しあった。日本に帰国後もお互いの親交は続いた。よくカイロプラクティックの将来性や自然医療としての考え方について夜を徹して議論をし、治療においての悩み事などについて話し合ったものだ。その彼は5年前の4月に病気で亡くなった。帰国してから診療はもちろんのことその他、セミナーや学会活動などであまりにも体を酷使して帰らぬ人となってしまった。寂しい限りである。カイロプラクティックは日本では未だ医療として法人・法制化がなされていないだけに惜しい人材を失ったと思うばかりである。アメリカ及び日本を通じて31年間の長きに渡って何でも話し合える友人だっただけに私としても大きな痛手である。
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